こんにちは。
心理セラピストのヤコーヒロコです。
リトリーブサイコセラピー®︎という心理セラピーで心のお悩み解決・自分の人生を生きるお手伝いをしています。
先日、近所で売っていたふきのとうを食べました。 ふきのとうや菜花など、春野菜の苦味を味わうと、一歩一歩春が近付いているのを感じますね。
さて、本日は自分一人で頑張ってしまう女性のお話です。
会社員のCさん(40代女性)は、いつも仕事に追われ、忙しい毎日を過ごしています。
Cさん自身は真面目に仕事をこなしているのに、なぜか仕事がいつも自分に集まってきてしまうというのです。
周囲の人は仕事ができないか、仕事をしないで楽している人ばかり。
向こうの席のあの人は、あんなに暇そうにしてるのに!ずるい!
あんなに仕事をしないのに、のうのうと会社に来るなんて、給料泥棒!
と、周囲の人たちに対して内心イライラしながら仕事をしていました。
しかし、転職歴が2回あるCさんですが、不思議なことに、3つの職場全てで毎回同じような環境になってしまうと言いうのです。
Cさんに一体何が起こっているのでしょうか?
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ところで、あなたは「人を信用する」とはどういうことだと思いますか?
信用するって、「人の言動や物事を間違いないとして、受け入れること」なんです。(大辞林より引用)
人の言動を疑いなく自分に受け入れるってどんなイメージでしょうか?
もしそれが、間違っていたら?
もしそれが、悪意を持つものだったら?
受け入れたら、侵略されてしまいそう?
そんなイメージを持つ人は
「人を信用することが怖い」
と思っているのかもしれません。
裏を返せば、人を信用できないひとは、他人の言動や考えを受け入れないんです。
「うんうん」
と聞いているようで、実は自分の中に入れず、跳ね返している状態なんです。
信じてしまって、裏切られてしまったら、死にたくなるくらい傷ついてしまうので、最初から人を信じるということをしないのです。
そうしていると、本来人間関係が深まるにつれて生まれてくる「信用」や「信頼感」が育たず、いつもどこか他人との間に薄いベールを挟んだような付き合い方をするんですね。
そして、人との間の暖かい「信用」や「信頼感」を知らないため
・お金
・持っているもの
・いいね!の数
・見た目の華やかさ
・学歴
など、目に見えるものしか信じることができないのです。
この生き方をしていると、行きつく先は孤独な死です。
そうやって孤独な人生を送りながら、人と上辺で関わり、自分の望む反応が得られなかったり、期待通りの結果にならない場面に直面し、
「ほら、やっぱり人って信用できない」
と、自分の思い込みを強化していくのです。
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実はCさんの上司はCさんの業務を他の人に分担させようとしたり、Cさんに偏っている負担を解消しようとしていましたが、その都度
「大丈夫です!」
「できます!!」
とCさんの方から上司の提案を断っていました。
なぜなら、こんな思い込みを持っていたからです。
・他の人と業務を分担してしまったら、手柄を横取りされる
・自分の負荷が減ってしまったら、上司の評価が下がる
つまり、Cさんは自分以外の周りの人たちは無能である方が都合がよく、自分ばかり仕事に追われている状況を不公平に思いながらも、自分だけが忙しい状況を自ら作り出していたのです。
そして、実は周囲の人たちはCさんの仕事ぶりを見て
「頑張ってるね」
「助かるよ」
などと声を掛けてくれていたのですが、Cさんは
「そうやって私を利用しようとして!」
と、周囲の人の評価を受け取ることをしませんでした。
Cさんにとって、他人は人を利用するものだ、という確固たる思い込みがあり、また、他人の褒め言葉を受け取ってしまって後から
「本気にしたんだ!嘘なのに」
と笑われてしまったら、恥ずかしさで死んでしまいそうになるからです。
さて、心理セッションでCさんの幼少期の家庭環境を見ていくと、Cさんの両親は仲が悪く、いつも母親から父親の悪口を聞かされてたことがわかりました。
Cさんの母親はCさんにいつもこんなことを言っていたのです。
「お父さんみたいな人と結婚しちゃだめよ」
「お父さんがあんな人だと思わなかった」
「私のことなんて家政婦だと思ってるのよ」
などなど。
でも、Cさんの母親は人前では父親と仲のいい夫婦を装うのです。
幼いCさんは混乱しました。
そして、こう結論付けたのです。
「人って表向きと腹の中が違うんだ」
「表面と内側が違うんだから、人間なんて誰も信用できない」
そして、母親を苦しめる父親に対して憎しみに似た怒りを持つと同時に、自分を愚痴のごみ箱として利用する母親に対しても強い怒りを持っていました。
母親の表裏のある言動を幼いころから見てきたCさんは、自分自身も本音と建て前の差が激しい状態でした。
自分の心の内を人に見せてしまったら、絶対に嫌われる、馬鹿にされる、人は離れていく、と思っていたのです。
そしてまた、他人もCさんの母親と同じように自分を利用する存在なのだ、と思い込んでいました。
Cさんは、心理セッションで両親を信じたいのに、信じられない、両親だけでなく誰も信じられない、世の中は敵だらけだ、という内心に抱えていた大きな恐怖を安心できる環境で感じ切り、また、幼いCさんが切ない気持ちで願い続けていた
本当は家族で仲良く暮らしたかった
という願いが叶えられなかった悲しみ、両親に感じていた強い怒りを感じて解放していきました。
その後、Cさんは「自分だけが忙しい」という状況を自分が作り出していたのだ、ということを自覚し、少しずつ周囲の同僚に仕事の分担を依頼するようになりました。
同僚たちはCさんが思っていたような、Cさんに仕事を押し付けて楽をしようとしていたわけではなく、快く仕事を引き受けてくれているそうです。
また、Cさんの上司はそういった仕事に対するCさんの取り組み方の変化を見た上司は、Cさんが孤軍奮闘していた頃より、むしろ今の方がCさんを評価するようになったそうです。
あなたも、周囲の人たちを信用できず、自分一人で頑張りすぎていませんか?
周りは敵だらけだ、と常に身を固くして身構えていませんか?
あなたが人との関わり方を変えることで、これまで見えていた世界ががらっと変わります。
世の中の人は驚くほどに優しい、と気付く日が来るかもしれません。
そして、人との関わり方を変えるのは、あなたが自分の中の「人を信用するのが怖い」という恐怖と向き合うことでいつでも変えることができるんですよ!
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