2番手の女 ー自分を大切にするとは

こんにちは。心理セラピストのヤコーヒロコです。

リトリーブサイコセラピー®という心理セラピーで、東京・横浜・川崎で心のお悩み解決・自分の人生を歩くお手伝いをしています。

1月も後半に入り、スーパーやデパ地下では、なんとなーくバレンタインの雰囲気が漂い出しましたね。
みなさん今年はチョコレートを買ったり、誰かにあげたりするのでしょうか。
この時期限定のものが店頭に並んだりするのも、チョコ好きには嬉しいですね。

お店でも街中でもハートマークを目にすることが増えてくる今日この頃、あなたはどんなタイプの人を好きになることが多いですか?

優しい人? 面白い人? かっこいい人?

 

 

本日は、「愛してくれない人」を好きになってしまう女性のお話です。

30代の会社員、Kさん(女性)は、交際している男性との関係に悩んでいました。

会えるのはいつも彼の都合。
こちらから「会いたい」と言っても、気のある返事をしながら「仕事が忙しいから、ごめんね」とかわされてしまうことが多い。
本当に相手の気持ちが自分にあるのか不安を感じながらも、あまり考えないようにしていました。

聞けば、彼女のお相手は既婚者ということ。

でも、彼からは「家族との関係は冷え切っていて、離婚するつもりだから」と言い聞かせられているというのです。

彼の言葉は信じたいと思うものの、思うように会えない寂しさや不安がこみあげて苦しいということでした。

さて、この彼

本当に家族と別れてKさんとお付き合いしようと思っているでしょうか?

そして、そもそも、Kさんは本当に彼との幸せな恋愛を望んでいるのでしょうか?

恋愛に悩む人の中には、わざわざ自分を傷つけるような相手に心惹かれてしまう人がいます。

暴言を吐く人

殴ってくる人

嘘をつく人

冷たい人

最初は優しかったはずなのに、気付けば交際相手からひどい仕打ちを受けていた、という状況になってしまうことも多かったりします。

 

こういう苦しい恋愛を重ねる人に多いのが、こういった思いを心の奥底に抱えている、とういうことです。

「自分なんか、大切にされる存在じゃないから」
「自分を大切にする、ということ自体がよくわからない」
「自分が人並みの幸せを望むなんて贅沢」
「自分を無条件で愛してくれる人なんていないから」

自分では明確に意識していなくても、心の奥底にこの思い込みを抱えているので、これを証明してくれるような人に心惹かれてしまうんですね。

これを抱えていると、いくら口先で

「わたしは愛される存在です!」

と唱えても、入っていかないんです。
心から「そうなのか!」と思えないんですね。

もし、自分が愛される存在だ、と信じてしまって、裏切られたり、そうではなかった、と思うような出来事が起こってしまったら

深く傷ついて、二度と立ち上がれないくらい絶望してしまうからです。

実はこのKさんは、これまでも既婚者や本命の彼女がいる人との恋愛や、遠距離恋愛の彼に現地の女性に乗り換えられる、など辛い恋愛を繰り返していました。

気付くと「二番手の女」になってしまうんですね。

そして、今回の相手の男性の言った「家族との仲は冷え切っていて、別れるつもり」という言葉は気休めなのではないか、嘘なのではないか、と疑う気持ちも持っていました。

でも、今ある目の前のぬくもりを離したくない一心で、深く考えないようにしていたんですね。

その嘘を追及してしまったら、

「彼に見捨てられてしまうんじゃないか。」

「彼に見捨てられてしまったら、生きていけない!」

と思っていたからです。

Kさんにお話を聞いていくと、

・寂しくて、一人ではいられない
・愛されたい

という気持ちは強いのですが、具体的にどうなったら「愛されている」と感じられるのか、が本人の中に無い、イメージを持っていないということがわかりました。

でも、とにかく愛情に飢えている状態ですので、お付き合いする人に

「私を愛して!!」

と強烈に求めたいけど、求めて去られたら絶望してしまうので、我慢する、という付き合い方を繰り返してきたんですね。

実際、自分の欲求を訴えてこない女性は、男性にとって格好の「都合のいい女」になりやすいのです。

Kさんも不倫などの本命の相手がいる男性の「二番手」になることが多かったそうです。

このため、Kさんは実際にお付き合いしている人がいても、

・いつも寂しい
・見捨てられるのが怖いので、相手に言いたいことが言えない
・こんな自分が愛されるわけがないと思っているので、相手が離れていくのも引き止められない

という思いがいつも頭の片隅にありました。

こういった傾向のある人は、幼少期に親からもらえるはずの基本的な「安心感」「安全感」をもらえていないのです。


心の中に基本的な安心感・安全感が無いので、不安でたまらないし、自分ではどうすることもできないため、自分の不安感・寂しさを埋めてもらうことを外に求めるんですね。

そこで、Kさんには、なぜそこまで自分を粗末にし、不適切な相手と付き合ってしまうのかという部分の原因となる、幼少期の家族関係で起こっていたことをひも解き、心の中に安心感を入れていくセッションを行いました。

その後、Kさんは交際相手の共通の知り合いから、彼がその知人宅のホームパーティで家族と幸せそうに写っている写真を見せられ、

ああ、彼は家族と別れる気なんか全然ないんだ

家族と別れて私と一緒になる気なんて、ちっともないんだ

と悟りました。

そして、なんとなく感じていた、彼はKさんのことを真剣に考えていない、ということを改めて実感しました。

その時はショックでしたが、Kさんのことを大切に考えない人は自分の相手として不適切なのだと気付き、彼とお別れすることにしました。

これまでは、彼氏と別れるとすぐ次の相手を探していたKさんですが、今は自分がしたいこと、食べたいものなどをじっくり考えて、自分に与え、じっくり味わうようにして、

自分を大切にする

ということを試行錯誤しながら過ごしています。

 

あなたも、その場しのぎのぬくもりや優しさにすがるのではなく、大切な自分を自分自身で満たしてあげられるようになることができます。

そして、それは独りぼっちになることではありません。

自分が自分の一番の味方になり、自分を大切にできるようになることが、信頼できる人たちとの

お互いを大切にできる温かいつながり

を築く第一歩になるんですよ。

 

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