こんにちは。心理セラピストのヤコーヒロコです。
東京・横浜でリリーブサイコセラピー®という心理セラピーで、心のお悩み解決・自分の人生を生きるお手伝いをしています。
日本列島で連日猛暑日が続いていますね。
あなたのお住いの地域はいかがですか?
命にかかわる危険な暑さと言われていますので、水分補給・暑さ対策に気を付けたいですね。
さて、本日は前回の続きです。
会社員のRさんが、職場では自分本来のキャラクターではない「明るい人」「楽しい人」「元気な人」という仮面をつけて振る舞い、辛くなってしまう、というお話しでした。
今回は、なぜRさんが本来の自分とは違うキャラクターを演じてしまうのか、についてお話したいと思います。
Rさんが「明るい人」「楽しい人」のキャラクターとして振る舞うのは、実は
相手の機嫌を損ねないように、相手の下に入って相手の機嫌を伺うためなのです。
もちろん、Rさん自身が常にそれを意識してやっているわけではありません。
無意識で、別のキャラクターを演じてしまうのです。
こんなふうに本来の自分を人に見せないように振る舞う人には、
ありのままの自分で振る舞ってしまったら、受け入れてもらえない。
否定される。嫌われる。
と思っている人が非常に多かったりします。
この気持を持っていると、人前にいる時は、人の顔色を見て、人が笑顔になるような言動を必死で探します。
そして、常に人の顔色や反応を気にしているので、とっても疲れます。
疲れ果てます。
そして、
あー!人付き合いって面倒くさい!!
と、人を極力避けるようになったりするんです。
あまりにも当たり前にやっていることなので、本人は意識していなくても、必死です。
なぜなら、人に受け入れてもらえなかったり、嫌われてしまったら、本当は死んでしまいたくなるほどの恐怖を内心に抱えているからです。
Rさんには実はこんな経験がありました。
2歳下の妹はRさんと違って、明るく快活な性格で、なにごとにも積極的に取り組むタイプ。
Rさんと違って、失敗をくよくよ悩むこともありません。
Rさんのお母さんはそんな妹をとても可愛がっていました。
一方で、Rさんのおとなしい性格を「暗い子」「辛気臭い子」「誰に似たのかしら」と、言うことが多かったのです。
母親に素のままの受け入れてもらえない、無条件に愛してもらえない、ということは、子供にとっては
「守ってもらえない」という死の恐怖に繋がります。
そこで、Rさんは「妹のように振る舞えばいいんだ」と思うようになったのです。
こんな風に「自分ではない、誰かのようになろうとする、振る舞おうとする」ということは、
強烈な自己否定
になります。
Rさんはお母さんの価値観を丸飲みして、自分を攻め続けていたんですね。
そして、自分と違うキャラクターを演じれば演じるほど、素の自分には✕を付け続けることになるので、どんどん苦しくなっていたのです。
心理セラピーを受けたRさんは、
・ありのままの自分を愛してもらえなかった悲しみ
・妹ばかり可愛がられた悲しみと嫉妬
・本当は愛してほしかった!という怒り
を解放し、「素のままの自分にも価値がある」という新しい価値観を体に落とし込みました。
今は、以前よりも人の顔色や反応を過剰に気にすることが少なくなってきたということです。
笑顔はコミュニケーションの上で、とても有効な潤滑油です。
ただ、人に素の自分を気付かれないように笑顔の仮面を貼り付けて、もはや外せなくなっているようなら、心理セラピーがお役に立てるかもしれません。
ぜひ会いに来てくださいね!
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