こんにちは。心理セラピストのヤコーヒロコです。
東京・横浜でリリーブサイコセラピー®という心理セラピーで、心のお悩み解決・自分の人生を生きるお手伝いをしています。
本日、平成を世を震撼させた「オウム事件」の一部の死刑囚の死刑が執行されました。
改めて、事件の被害者の方々にはご冥福をお祈りいたします。
わたしは日本の宗教(主に仏教)について学んだことがあり、本日は改めて新宗教特にカルトにはまる人の心理について考えてみたいと思います。
まず、カルト教とは、「一般的に新興宗教の一種で反社会的な行為を行うもの」を指します。
カルト教団が信者を取り込もうとする時の手段として、こんな方法があると言われています。
1. その教団独特の名前を与える
2. 住居を与える
3. 生活習慣・教義などのルールを与える
4. 教団内での役割を与える
いかがでしょう。
あ、あの教団でもこういうことやってたな、と思い当たる方が多いのではないでしょうか。
さて、これらの手段によって人は何が与えられると思いますか?
そうです。
居場所です。
「自分はここにいいいんだ」という、所属欲が満たされるのです。
アメリカの心理学者「アブラハム・マズロー」が、人間の欲求を5段階の階層で理論化し、「マズローの欲求5段階説」と呼ばれているものがあります。
人間の欲求は以下の5段階の階層に分けられると考えられています。
- 「生理的欲求」
- 「安全・安定の欲求」
- 「所属と愛の欲求(社会的欲求)」
- 「承認の欲求(尊厳欲求)」
- 「自己実現の欲求」
「自分コンパス」より引用
1-5の優先順に並んだ欲求は、低いものから順番に現れ、その欲求がある程度満たされると、次の欲求が現れると考えられています。
1の「生理的欲求」は、生きていくための基本的な欲求を指し、「食べる」「寝る」など、生きるために必要な欲求です。
2の「安全・安定の欲求」は、「健康状態の維持」などの自身の安全と、「住む場所」や「お金」など生活や経済的な安定への欲求を指します。
3の「所属と愛の欲求(社会的欲求)」は「集団に属したい」、「仲間が欲しい」といった欲求を指し、これが満たされないと、人は「孤独感」や「社会的不安」に苦しむことになります。
現代社会で生きる上で、1と2は大抵の人はある程度満たされていますよね。
そして、次に現れる「所属の欲求」で躓く人がとても多いのです。
人間にとって一番身近で小さい規模の「集団」「所属場所」といえば何になると思いますか?
そうです。
家族です。
この家族の中に「所属している」「一員である」という感覚が乏しいと、人はとっても孤独を感じ、不安定になるんですね。
たとえば、家族の中でこんな経験をすると、「所属の欲求」は脅かされてしまいます。
・家族に無視される
・何かをするたびに怒られる
・「お前はいらない子だ」と言われる
・両親が不仲で、喧嘩を繰り返している
・「勉強ができないとダメ」「役に立たないとダメ」と言われ続ける
こういった経験を積み重ねると、「自分は家族の一因だ」「この家が居場所である」といった感覚が育たず
いつも底知れない孤独感を感じ続けることになります。
このような孤独感をもったまま成長し、大人と子供の狭間の時期(10代後半~20代くらい)に不運にもカルト教団に出会った人が、自分のこれまでの生活や家族を投げ捨てて、教団にのめりこんでしまった、と考えられているんですね。
カルト教団でなくても、自分の居場所を与えてくれそうなものに飛び込んでのめり込んでしまう、という可能性があります。
でも、本当は、大人になってからでも、身を投じて妄信するような帰属意識を持たなくても、人と繋がることはできるんです。
それには、まず「ある程度満たされている」と感じているようで、実は全然満たされていない
安心感
を満たしていく必要があります。
これは、マズローいう経済的安心感だけでなく、
自分は自分でいいんだ
ありのままの自分で大丈夫なんだ
という、絶対的な安心感です。
これがあると、所属の欲求を出そうとするときに引っかかる
「どうせ自分は受け入れてもらえない」
「人が怖くて信じられない」
といった怖さが薄らいでいくんですね。
もし、あなたが得体の知れない孤独感に悩まされているとしたら、心理セラピーでお役に立てるかもしれません。
ぜひ会いに来てくださいね!
出典:自分コンパス
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