できてもダメ、できなくてもダメ、わたしはどうすればいいの!?

 

こんにちは。
心理セラピストのヤコーヒロコです。

リトリーブサイコセラピーRという心理セラピーで東京・横浜で心のお悩み解決・自分の人生を生きるお手伝いをしています。

今週末からは冬季オリンピックが開催されますね。
日本との時差が無い地域での開催ですので、夜更かしせずにリアルタイムで開催競技を楽しめそうです。

選手の方々には、これまでの練習の成果を糧に、思いっきりチャレンジしてほしいものですね!

さて、本日は何かにチャレンジしようとすると急にやる気がなくなったり、憂鬱になってしまう人のお話です。

アルバイトのCさん(30代女性)は、転職活動のために資格試験を受けようと思っています。

しかし、いざ試験に申し込もうとすると、とても憂鬱になってしまい、願書を眺めているうちに応募締切がきてしまう、ということを3回ほど繰り返しています。

最近では、勉強が手につかないことも多くなってきました。

Cさんの中で、一体何が起こっているのでしょうか?

 

ところで、皆さんは「自己重要感」という言葉を一度ならず聞いたことがあるのではないでしょうか。

文字通り、自分は自分にとって最も重要で大切な存在だ、と感じる心の前提ですね。

ここが欠けていると、ありのままの自分、何もできない自分を大切な存在だと感じることができません。
自分がただここで生きているだけでOK、と思えないんですね。

さて、あなたはどうですか?

何も持っていない、何もできない、素のままの自分をかけがえのない存在だ、大切だ、と思えていますか?

もしかして、人より秀でた何かが無ければ、人の役に立たなければ、人から好かれなければダメだと思っていたりしないでしょうか?

ありのままの自分にOKを出せていない人は、とにかく外側を飾ったり、資格や成績などで自分の周りを固めたりすることで自分の存在価値を高めようとします。

そして、自分よりできる人を見ると、自分の存在価値の無さを実感させられるような気持になって、いてもたってもいられなくなるんですね。

人によっては、他人の成功を見ない振りをしてやりすごしたり、その人の性格や家柄やとにかく悪いと思う点をあげつらって「だから悔しくない」と思い 込もうとしたり、

場合によっては

他人が何かを成し遂げようとするのを阻止しようとしたりします。

さて、先ほどのCさん。

心理セラピーでCさんに何が起こっているのかを見て言った結果、Cさんの母親がとても自己重要感の低い人であることがわかりました。

Cさんの母親は、幼少期から実家で馬鹿扱いされたり、男兄弟と比べられて「女は価値が無い」と一段下に置かれるような扱いを受けていたんで
すね。

そんなCさんの母親が自分の娘を持ったら、どうなったでしょうか。

Cさんの母親は娘であるCさんに対して

「私よりできない娘でいろ」

という強烈なメッセージを態度や言葉の端々で送り続けたのです。

なぜなら、娘が自分よりできてしまうと、母親自身が思い込んでいる自分自身のダメさ、頭の悪さ、などを刺激されてしまうからです。

Cさんはお母さんにいつもこんな風に言われていました

「お前はダメだ」
「お前はバカだ」
「どうせお前になんかできるわけない」
「ちょっとできたからって調子に乗るな」
「本当にお前はどうしようもない娘だ」

一方で、ほんとうに娘が落ちこぼれてしまったら、それはそれで母親としての自分ののできなさ、ダメさを刺激されてしまうので、

「でも、世間に顔向けできないくらい
できないのはダメ」

という、「私よりできない娘でいろ」というメッセージとは相反する命令を出すのです。

これをされたら、子供はどうなるでしょうか?

そうです。

親の機嫌を損ねないように、完全に落ちこぼれたり、何もできないわけではないけれど、親を超えないレベルまでしかできない、という「絶妙に残念なポジションに身を置くようになるのです。

Cさんの場合、Cさんがいい成績を取ると母親が面白くいない顔をし、2歳違いのCさんの姉も自分よりCさんができると陰でCさんに嫌なことを言 ったり、叩いたりと、いじめていたことがわかりました。

かといって、Cさんが失敗したり、何かをできなかったりすると、Cさんの母親も姉もよってたかってCさんのことを馬鹿にするのです。

また、Cさんの姉も母親に「私よりできるな、でも本当にダメなのはダメ」と育てられているので、自己重要感は低く、Cさんを攻撃することで鬱憤を晴らし ている状態であることがわかりました。

つまり、Cさんは母親と姉の憤りを一挙に引き受ける、サンドバッグのような状態になっていたのです。

何かをして、できれば攻撃され、できなければ「お前はバカだ」と馬鹿にされる。

私はいったいどうすればいいの!?

こんな状況が長く続くと、子供は行動の基準が「自分がどうしたいか」ではなく「いかに怒られないようにするか」「攻撃されないようにするか」になって しまうんですね。

これでは、Cさんが自発的に何かをしようという気持ちが持てなくなるんです。
それどころか、「何もしない」ということが一番安全策だ、と思うようになるんですね。

これはなにもテストなどの実力を試される場に限らず、

・仕事の場なので何か意見を言わなければいけない状況でも
「怒られないように」無難なことを、いかに人の気に障らないように言うか、ということに神経を使うため、
当たり障りないことしか言えず、「意見の無い人」とみなされる、

・友人に自分 の思ったことが伝えられないので、上辺だけの付き合いになってしまう、

など、日常生活でも悲しい思いや、寂しい思いをする状況を造り続けるので す。

はたして、「怒られないように」身を固めて、首をすくめて生きている人が、自分のために頑張ることができるでしょうか?

一方で、Cさんには、そうやって「絶妙に残念」なポジションに身を置いていれば、攻撃されない、怖い思いもしない、というメリットがありました。
幼少期から母親と姉のサンドバッグになっていたCさんにとっては、人から攻撃されるということは、死ぬほどの恐怖だったのです。

でも、Cさんはもう大人です。

母親と姉から攻撃されても、やられっぱなしではなく、受け入れない、と毅然とした態度をとることもできるはずなのです。
そして、世間の人はCさんが何かを成し遂げたとしたら、攻撃どころか喜んでくれる人もたくさんいるのです。

これまでのように、本当はチャレンジしたい、という気持ちがあるのに、それを攻撃されるかもしれない怖さのために、諦め続けるのか?
いつまでも、母親と姉のサンドバッグ状態の意思でいたいですか?

と改めて問いかけたところ、Cさんの中で

こんなのは、もうイヤ!!!!

 

 

という思いが噴出しました。

この「もうイヤ!!」という思いが、人生を進ませるためには、とっても重要です。

いくら母親と姉の鬱憤を受け入れ続けても、幸せにはなれない。
ダメなポジションにいれば優しくしてもらえる、という状況は、その場は安心でも、人生を止める大きなストッパーになっている。

ということをとことん実感して

母親と姉が自分の成果を喜んでくれる日は
来ないのだ

と一旦諦める必要があるのです。

心理セッションでこれまで我慢し続けていた怒りと悲しみを解放したCさんは、自分で自分自身を認め、

何かにチャレンジして失敗しても自分には価値があるし、成功してもいい、

という気持ちが芽生えました。

それまで無意識に感じていた、母親と姉にのしかかられているような感覚は無くなり、常にこわばっていた肩の力が抜けてきたということです。

そして、これまではなんとなく手につかなかった試験勉強も、自分にダメ出ししながら取り組むこともなくなり、以前より意欲的に取りかかれるようになりま した。

自分が家族の中で置かれていたポジションを確認するのは、時にとても悲しかったり、やるせない気持ちになるものです。

でも、それがあなたの人生を足止めしているとしたら?

見ないふりを続けて、今の場所に居続けたいですか?

リトリーブサイコセラピーの心理セッションでは、あなたの生き辛さの原因を探り、その時感じていた感情を感じ切って完了させることで本来のあなた
の人生を歩き出すお手伝いをしています。

 

あなたも、人に攻撃されない人生から、
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