私は明るいムードメーカー ~道化師が抱えているもの

こんにちは。心理セラピストのヤコーヒロコです。
リトリーブサイコセラピー®という心理セラピーで、心のお悩み解決、自分の人生を生きるお手伝いをしています。

めっきり冷え込んできましたね。
急な気温の変化は体調にも影響するので、気を付けたいものですね。

さて、今日は明るく元気なムードメーカーの女性のお話しです。

会社員のMさん(40代女性)は、明るく陽気なキャラクターで、職場のムードメーカー的な役割を担っています。

面白い話や、時には自分の失敗談なども話して場を和ませ、感情的に怒らず、悲しい顔は見せず、落ち込んでいる同僚の相談にも乗り、場の空気を盛り立て、和やかにする能力に長けています。

でも、そんなMさんには密かな悩みがありました。

「私は、本当は明るい人間なんかじゃない」

会社で明るく朗らかに振る舞っている姿は「こんな人になれたらいいな」という姿であり、自分の本質からかけ離れている、というのです。
そして、会社から帰ってくると無気力に過ごしてしまう、というのです。

Mさんの中で何が起こっているのでしょうか?

◾️「人に見せていい自分」と「人に見せられない自分」がある

人前での自分と本当の自分のギャップに苦しんでいる。

こんな悩みを持っている方って結構多いんですね。

フェイスブックやインスタグラムなどで「リア充アピール」をする人にも共通した感覚かもしれません。

パブリックイメージの自分通りの振る舞いをしようとするとだんだん苦しくなってくる。

こんな心境に陥りがちな人に共通しているのが

「本当の自分を人に見せられない」

という感覚です。

自分自身が「本当の自分」「本来の自分の性格」を好きではなく、ダメだと思っているので、他人にそんな自分を見せてしまったら、

受け入れてもらえない
人が離れていく
嫌われてしまう

と心のどこかで思っているんですね。

◼️なぜ明るいキャラクターを演じるのか

人前での自分を「明るく楽しい」キャラクターに作り込む人には、子供の頃に自分の前で親が悲しそう、寂しそうな顔をしていた、という経験をしているケースが多く見られます。

親が悲しそうだったり、寂しそうな顔をしていた背景には

・夫婦の不仲
・経済的問題
・嫁姑問題
・死別・離別
・夫の長期出張

など、理由はさまざまです。

こういった生育環境で育った子供は

「役に立ついい子になって、親を助けなければ!」

と思う子がいる一方で

「自分が親を笑顔にしてあげなければ!」

という使命感を持つ子もいるんですね。

悲しい顔をした親が少しでも笑ってくれるように、

明るく振舞ったり
面白い話をしたり
道化役をやったり
悲しいことやショックなことがあっても、気付かないふりをしたり
笑顔でなんともないような態度をとってみたり

そうすることで、親が元気になったり、笑顔を見せてくれると、子供はやっと生きた心地がするんですね。

そして、

「○○ちゃんは本当に明るい子ね」
「○○ちゃんのお陰で元気が出るわ」
「○○ちゃんの無邪気さに救われるわ」

などと言われると、この明るいキャラクターの仮面を人前で外すことができなくなっていくんです。

この「明るく振舞っている」状態は、自分を装っている状態ですので、本人が意識している以上に疲れるし、消耗します。

そして、人前での明るく朗らかなキャラの反動かのように

「一人になりたい」
「外に出たくない」
「何もしたくない」

といった、虚無感のようなものに襲われたりするんですね。

今日お話ししたMさんは、この後者の子のパターンになります。

◼️偽りの自分をの仮面を外すには

この状態の方は、「ありのままの自分」「人を笑顔にできない自分」に大きな×を付けている状態なんですね。

これは実は、

「本当の自分なんて受け入れてもらえるわけがない」
「本当の自分なんて必要とされていない」
「本当の自分を知られたら、人は離れていく」

という思い込みがそうさせています。

その根底には「どうせ人は本当の自分を受け入れてくれない」という、とっても根深い不信感があるんですね。

この不信感の源流は、「明るく振舞う自分以外は必要とされていない」と思い込むに至った幼少期の記憶に潜んでいます。

でも、「この自分なら見せてOK」という自分の一面だけで人と関わると、上辺だけの人間関係に始終してしまうんですね。
上辺だけの人間関係はなかなか関係性が深まっていかないので、より孤独感が強まり、

「結局自分は受け入れてもらえないんだ」

という思い込みを強めてしまうんです。

でも、心理セラピーで「どんな自分でもいいんだ」「どんな自分でも大切だ」と自分自身で思えるようになると、人との関係性が劇的に変わっていくことも多々あるんです。

もし、あなたが「素の自分を見せられない」「人前と家の自分のギャップがすごい」といったことでお悩みなら、心理セラピーがお力になれるかもしれません。

ぜひ会いに来てくださいね!

<心理セラピー・カウンセリングの予定をご案内しています>

 対面セッション(15,000円→毎月先着2名様 12,000円)
 対面カウンセリング(5,000円→毎月先着2名様 3,000円)
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